ポンテラ科

ポンテラ科とは・・・

 カラヌス目内では、原始的とされているDiaptomoidea(ディアプトモス上科)に属していて、現在は7属約140種が報告されています。

Order : Calanoida カラヌス目
Family : Pontellidae ポンテラ科
Genus : Anomalocera アノマロケラ属
Calanopia カラノピア属
Epilabidocera エピラビドケラ属
Labidocera ラビドケラ属
Pontella ポンテラ属
Pontellina ポンテリーナ属
Pontellopsis ポンテロプシス属
 

図4.Pontellina sp.

 ポンテラ属の多くの種が鮮やかな青の体色を呈しています。この鮮やかな青の体色はポンテラ科の最たる特徴であり、このおかげで肉眼でも確認することが容易です。また、ノミのように海面を跳躍し、捕獲した際、容器から飛び出すことも稀ではありません。この行動は捕食者から逃れるためだと考えられています。発達したクチクラレンズを持つものもおり、大変特徴的なカイアシ類です。レンズは光を感知し、摂食や生殖の際に機能しています。

 体は、小型(約1mm)のものから大型(約7mm)のものまでいます。そして、ある属は肉食性で稚魚を捕食したり、またある属は懸濁食を行うなど食性に多様性が見られます。また、内湾性−沿岸性−外洋性、暖水性−冷水性など生息域にも富んでいますが、特に熱帯−亜熱帯の外洋で繁栄し、極表層に集中的に分布しています。

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